漢字草書 2. ややこしい旁

草書の旁は同じ字でも省略の仕方が様々で、まとめるのが難しいんですが
強引にやってみました。

漢字草書の旁

ピンクが原型です。

は偏とセットで推察しないと判別できない。

漢字草書の旁

が・・・

「る」「ろ」「う」「つ」で書かれたらお手上げだなこりゃ。

漢字草書の旁

なんかホッとする〜〜〜〜ッ

ここは細かい違い見たら判別できそう。

「手」と「年」は偏じゃないんですが紛らわしいんで載せときます。

「年」のほうが屈折が一つ多いんですが、ややこしいのは省略して同型に見えるバージョンもあるってこと。

草書はそういうのが本当に多い。

漢字草書の旁

漢字草書の旁

どう?17 それぞれ字数は多くないんで微妙な差を見分けるしかないッス。

漢字草書の旁

20は似てて紛らわしい3つを比較できるよう並べときました。

旁の字は単体で文字になってるものもけっこうありますし
旁だけじゃなく上や下に置かれることも多いんで
崩し方を知っておくと応用がきく

・・・かもしれない。

さあ これでだいぶ読めるはず 今回も毛筆では比較的よく見る字です。

漢字草書のペン字

例によって答えは下のほうに。

はあ〜〜〜〜〜〜〜 もうやんなってきたでしょ?

でも まだあるんですよ 次回 上下のパーツ。

 

衛、将、婦、満、緑(縁も同型)、献、招、就

歌、散、紙、何、顔、期、許、敬

行、始、細、昭、湯、論、龍、朝

就と龍は19のように尾を上にはねると点がつき
左下に払うと点は無しとなってます。

元の字を考えると当たり前といえば当たり前。

 

 

参考画像

コメント中に画像貼れませんでしたので、ここに貼ります。

上記問題での「期」についての参考資料です。

期の草書

「漢字草書 2. ややこしい旁」への3件のフィードバック

  1. 初めまして。突然ですが、修正意見です。

    以下のうちの期は、実は、欺、ではないですか?
    歌、散、紙、何、顔、期、許、敬

    如何でしょうか?

    1. ご意見ありがとうございます。
      確かに「期」の月は「朝」と同じように「ろ」のような形で書く方が一般的で、よってこの字を「欺」と判断するのも正しい事だと思います。
      これを「期」としました元ネタは日本習字普及協会発行の「硬筆書写技能検定1・2級合格のポイント」平成28年度版記載の草書形の用例です。

      参考画像
      期の草書体
      (画像表示できないようなので記事中に貼りました。)

      「期」でも同様の書き方の記載がありましたので、そっちを選択しました。
      理由は「欺」の草書は古典の出典が少なく、加えて1級だと時たま意地悪な出題を見かけるので、こっちもあるよ油断しないでとの意図です。

      まあでもペン字字典では「月」は大概「ろ」型になってますから「欺」で間違いありませんが、ここは両方正解にさせて下さい。

      本当にややこしいですね。

       

  2. 早速のご教示、ありがとうございます。
    突然の不躾な修正意見に、大変ご丁寧に教えていただき、感謝しています。
    ご提示の画像を保存させてもらいました。
    画像右側を執筆したと思われる先生(故人)が、「期」の草書の欄に、期の草書と、もう一つ欺にも見える草書を示したのでしたら、2つとも「期」と読むと信用出来ます。

    昨日の修正意見は取り下げたいと思います。むしろ、昨日のコメントから、削除して欲しいぐらいです。

    王羲之と空海の字も拝見出来、ありがたいです。

    お礼を、申し上げます。

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