和歌 短歌散らし書き2.〜分割したレイアウトで

2分割のレイアウト。

「木の間より洩り来る月の影見れば 心づくしの秋は来にけり」
(古今集 読み人知らず) 上条信山先生手本

ペン字 古今集

「もれくる」になってますが手本のまま書きました。

割と入門者向きに書いてくださってるといいますか
このくらいから始めると入りやすいですよね。

次も信山先生。

「幾山河こえさりゆかばさびしさの はてなむ国ぞ けふも旅ゆく」
(若山牧水)

ペン字 若山牧水

つぎはお馴染み蓑輪先生のペン字検定課題過去問手本から2つ。

「心当てに 折らばや折らむ 初霜のおきまどはせる 白菊の花」
  凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

ペン字 凡河内躬恒

流麗! こんな風に書きたいねえ

2分割とはいっても蓑輪手本は一筋縄ではいかない。

1、2行目の間の取り方も絶妙で完全には再現できない。

次はシンメトリー っぽいですが、一応2分割ということにして、

「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣船」
(古今集 参議篁)

ペン字 古今集 参議篁

2行目の「八十島」を引き離して粗密をだしてますが
自分ではなかなかこういう思い切った字間の取り方できないんですよね。

3分割のレイアウト。

これも蓑輪先生の過去問より

「有明のつれなく見えし別れより 暁計うきものはなし」
(壬生忠岑(みぶのただみね) 古今和歌集)

ペン字 壬生忠岑 古今和歌集

いやあ 難度が上がってきましたねえ

真似するの難しくなってきました。

仮名書ですよね。

書き出しの「あ」はいきなりこんな形で書き出せないなあ…

でも まだまだ こんなものではないんです。
次回はもっと真似しづらいのを書きます。真似できませんが・・・

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