図書館で見つけたこの本↓
悪筆のサンプルは極端な例が多いので初級者向きの内容なんですけど
漢字行書の手本がいい、その上1900字以上も載ってる。
今使ってる和田康子手本「くらしのつづけ字」は字数が少ないんで、市販されてる行書の和田本を探そうかと思ってたところいいの見つけました。
和田先生の引き締まった精緻な美しさとはまた違った魅力があって
おおらかで伸びやか。文字が大きく見える。
人間性の発露か、カナはもちろん漢字さえ
強張って柔らかさと伸びやかさを欠くのが我が文字の欠点で
何とかしたいと思ってたんですよ。
で、さっそく真似て書いてみました。
縦画にポイントのある文字の練習用です。
癖ってのは厄介。
そもそも行書は点画が続くので手本見ながら書くの難しいんですが
書き写すように書いても、伸びやかさがなくなり窮屈な感じになる。
直していくと大きく見えてる秘密がチョット見えてきた。
まず字中に空間を取ってる。
パーツの「口」「日」「目」などが大きめに書かれてる
→自分の場合これが小さい、一画目が背勢で内に切り込むように書く癖があって幅が狭くなる。
その中に横画などが入るとき短くして隙間を空けて右側に白いスペースを作ってる。
→自分の字はここで隙間が潰れて窮屈になってる。
とにかく一字中に隙間が多い。間隔を意識的に取ってることがゆったりした印象に繋がってる。
横画にポイントのある字も見とこう。
赤の仕切り線以降が横画の練習用文字です。
ポイントは右上がりの角度ということなんですが
遠近法的に左が奥、右が手前のパース取ってて左側は抑え気味、右側は転折でも向勢の丸みのあるラインでスペース取ってゆったりとした書き方になってます。文字が立体的。
まあ書道ではこういうことやってんですけどね。
ペン字だと線の肥痩がないので、意識しなくなりますがペン字も同じ。
今回のまとめ
基本的に左は締めて右側ゆったりですね。
まだ始めたばかりですが、1900字あるんで
何とか赤が少なくなるよう頑張りたい。