第5回 丸くなってんじゃねぇ! 結びは三角。

前回までの話

組が消滅し便利屋を始めた剣次は借金の取り立てに出向き、留守宅に催促の張り紙をした。ところがその文字が朱文字で添削されてしまい、ナメられた剣次は文句つけられない字を書いてやろうと決意した。なんとか書き上げたものの、音沙汰なく首を長くした末に返ってきた反応は添削代の要求と翻弄され続ける。

漫画ペン字極道第五回
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漫画ペン字極道第五回
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次回につづく

ペンダコ先生は今回もあるよ

第4回 かなヒストリー 御先祖様は有名字?

前回までの話

組が消滅し便利屋を始めた剣次は借金の取り立てに出向き、留守宅に催促の張り紙をした。ところがその文字が朱文字で添削されてしまい、ナメられた剣次は文句つけられない字を書いてやろうと決意したが、いきなり「連」のしんにょうにつまづく。さらに居候先の紗矢のリビングを散らかし、片隅に封じ込められてしまう。

漫画ペン字極道第4回1ページ
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漫画ペン字極道第4回2ページ
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漫画ペン字極道第4回3ページ
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その前にペンダコ先生

ひらがな手本まとめ

やっぱり仮名に難有りというのがハッキリしてきましたので
ここらで改めて仮名を見直そうということで今までの手本をまとめてみました。

上から
和田康子(楷書)
箕輪東壽(楷書)
和田康子(行書)
上條信山
田中鳴舟
山下静雨
石川芳雲
金久保雲渓(2種)
(敬称略)

ひらがな手本 ひらがな手本 ひらがな手本 ひらがな手本 ひらがな手本 ひらがな手本

上條先生から金久保先生は楷書、行書を区別してません。

そもそも かなは漢字の草書体なんで
かな楷書というのが無理ありますよね。

金久保先生は書く文字ごとに表情がかわるので
2種ピックアップしました。

田中、山下両先生の字は同一人物かと思うくらい似てます。

「ま」で縦棒が中心を通るのと右寄りになる字があるのが
ちょっと気になる程度で、特に発見はなかったですが
サンプル少ない「ゑ」と「ゐ」が集められたので良かった。

ボールペン SARASA CLIP 0.5

行書 かなの連綿(草仮名なし)

検定の行書課題用に仮名の連綿を集めてみました。

行書き(散らさない)で草仮名も使わないので
パターンは限られます。

和田康子手本 「くらしのつづけ字」 のテキストより

ペン字仮名連綿

実用 特に事務系で使うなら和田先生の整った字を選びたいところですが
文学 なかでも古典となると もうちょっと書道臭くてもいいのかなと

検定の過去問より 蓑輪東壽手本から抜き出し

ペン字仮名連綿 ペン字仮名連綿

さすがに手本になるだけあって癖がなくて真似やすい。
基本はこの感じでいいんでしょうね。

ちなみにちょっと癖のある(味のある)先生の手本

上条信山手本から真似る

ペン字仮名連綿

金久保雲渓手本から真似る

ペン字仮名連綿

草仮名なし 散らしなしだと ほぼこの程度
書風は違えど似たりよったりです。

「ま」「る」「も」で省略形が目立つ以外は特に難しい所もない。

連綿に死す とか大袈裟に言ってましたが
問題は連綿じゃなくて、行書の字本体なんだなあ とわかりました。

使用ボールペン uni-ball SigNo RT1 0.5

四段への道 1. 楷書の横書き 

ペン字検定四段 楷書課題 堀辰雄「美しい村」

nhk ペン字検定4段課題

なんとか1月に受けたいと思っているペン字検定4段の楷書の課題ですが
まだこの体たらくです。

いやあ難しいです。 横書きは

並びも大きさもバラバラです。
基本1行13字なので7文字目が中心付近に来るよう配置しようと思ってるんですが、やたらと多い句読点が曲者でレイアウトに苦しんでます。
6行目に句読点が2つあってスペースが余り気味。
7行目は横幅をとれる漢字が6つあるので
「ふ」を6行目に持っていくことも試してます。

単体を集字

ペン字検定4段 楷書

NHKの検定手本執筆は和田康子、蓑輪東壽、湯川三壽 三先生。

なので現在使っている和田先生執筆のボールペン字実用練習帳と
蓑輪先生執筆の通信教育 基礎からのペン字レッスンテキスト
NHKのペン字講座推薦の石川芳雲「ポケット ペン字字典」から集字。
(このペン字字典 何で画数順じゃないの? 字を見つけるの大変)

この時点でもう形を正確に写し取れません。

「ま」と「き」が苦手で2画目の横線が
行書のくせでか上向きになりすぎる。

楷書だと最初の二画は並行に近いほうが形が安定するんでしょうが
課題は文学なのでガチガチの実用体より少し行書風味を出したいという
スケベ心がありまして、いいラインが見つけられない。

結びも同じで和田先生実用手本では三角に結んだ後、横に流して終筆してる。
実用としては明快で書きやすくていいんですが、文学だから・・・
少し落ち着きを出して下げたい。
「な」型じゃなくて「は」のイメージですかね。

「れ」は2つのトンガリの右の方が上に来るよう注意されてんですが、意識してないと下がってしまうし「ふ」も微妙なやわらかなラインが本当書けない。

ペン字楷書 漢字

漢字です。

なんといっても しんにょう?のラスボス「導」

集字しようとしても全然書けないよ。

何度書いても首にしんにょうがひっかかちゃって
しんにょうの下の左への転折部分を首の左下の高さに合わせることで
重ならないようにはなったんですが、それを意識しすぎると字が大きくなりすぎたりして全体のバランスが崩れるんで、未だ失敗率が高いです。

「健」はえんにょうの書き出し位置を長い横画の横にするか、下にするかで迷い
「層」は何故か日が左にズレるし、でかくなる。

「今」はラは小さめにして、「方」は肩は下がり気味に らしいがでかくなるし上がる。

「遠」なんて下の方の正確な構造を初めて見た気がする。
なるほど、このフォントの字を見ると上と下の棒の位置が同じ。
今まで左寄せにしてた。「衣」の下のイメージで

「私」はムを 「呼吸」は口偏を上方に配置。(「私」は上記の集字した資料ではすべて上部配置ですが、やや下に配置している本もあります。)
確かに書道字典では、ほぼみんなそうなってる。
でも活字でしか見てないと下に置いてしまうよね。

 

さて これから どこまで改善できますやら

使用ボールペン uniball SigNo RT1   0.5