ごまかし効かない こわ〜い横書き楷書。

あまり実用では書かない楷書ですが、実用字の行書は楷書を崩した形なので基本として実は大事です。

行間、字間、並び、大きさなど字形以外にも考慮しなくてはならない要素が多く、造形のバランス感覚が問われます。

硬筆書写技能検定 横書き楷書問題

前にも言いましたがこの問題は数字、英字も入って実用的でいい課題。

でも時間制限があって初見で書かなきゃなんない課題なんでちょっと短い。

四級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

三級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

二級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

準一級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

一級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

枠線を雑に引いたのでガタついてて申し訳ないです。

文の長さが違うだけで殆ど同じフォーマットですね。

初見で一発・・・と行きたかったのですが、( )を抜かすミスを連発。
大半は漢字の修正を加えた2作目です。

検定受けたらこの課題が一番、緊張するかも。

字がもっと大きければ多少ブレても目立たないし、小さければディティールが見えないけど、このサイズだと怖い。

でも その分 練習にはなります。

速書きの課題をゆっくり書こう。

検定の1問目に出される、かねてより個人的には必要性を疑問視してる
速書きの問題ですがちょうどいい長さで文章としても面白いんですよね。

速書きでやってしまうのもったいないんで、これを使います。

三級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

これも2作目。 ちょっと字でかい。

横が短いので速書き用の問題用紙を拡大して使うことに。
行の高さ1.2cmを1.5cmに縦横比維持したまま拡大。

硬筆書写技能検定 横書き楷書

こんな感じ これも三級。初見一枚目だとこんな状態。

二級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

一級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

二つとも2枚目。 行末が揃わない。区切りが難しい。

でも 練習にはちょうどいい長さでしょ この文章。

1問目廃止して、これを横楷書にすればいいのに。

以上。

確かに楷書は難しいんですが やってると緊張感が心地よくなってくる。

気分は写経ですね。ピシッとキマると気持ちいい。

これも定点観測でまた時期を置いてやろうと思います。

ボールペン uni-ball SigNo RT1  0.5 /替芯UMR-85N

追記 「昆」「混」の書き方 活字調になってて
ダメかどうかはわからないが、避けるに越したこと無し。
詳細は次の記事「活字じゃないのよ…」

字ちっちゃッ 老眼殺しハガキ地獄

ペン字で最も実用性がありそうな手紙文なんですが
よくよく考えると今まで5段検定のハガキ課題と
和田康子先生手本執筆の「くらしのつづけ字講座」の課題を書いただけでした。

なので今回はハガキの検定課題を中心にまとめてやってみました。

何と言っても一番厄介なのは字の小ささです。

1ミリのずれでも形崩れますからね。

常用フレーズを復習。

まずは和田手本のキチッとした字で締めときます。

続け字 ペン字

検定過去問 NHK学園

5段を目指す人の課題です。

過去記事をご覧いただければわかりますように
現在の検定問題だとハガキに7、8行が目安です。

ところが、よく見ると昔はエラいことになってました。

ペン字 はがき挨拶状

ペン字 はがき挨拶状

今の検定はこのぐらいの感じです。上の9行でも字が小さい気がします。

でも昔の課題はこんなもんじゃない。

ペン字 はがき挨拶状

ペン字 はがき挨拶状

ほぼ10行以上です。 まだまだ増えます。

ペン字 はがき挨拶状

ペン字 はがき挨拶状

さあ 来るぞ 来るぞ 老眼殺し。

ペン字 はがき挨拶状

ペン字 はがき挨拶状

キタ〜〜〜〜〜〜〜ッ  マジかよ〜〜〜〜 14行

書き損じたけど、もう一枚書く気力無し。

字数多いのに何故か平仮名多用で漢字にした「中」も平仮名になってた。

これ見ると随分 甘くなったよねえ NHK学園書道・ペン字検定。

思えば昔は隔月実施の検定で毎回課題が変わってました。(今は固定)

結果出てからだと1と月しか練習期間がなく段位になると
死屍累々、昇段失敗の山を築いてました。

年一回、東京本校でのみ実施の師範試験で
地方から上京された90代の受験者が落とされたのを知り
そのガチぶりに青ざめたものです。

硬筆書写技能検定 2級 はがき通信文

こっちは時間制限があって、初見で早く書かねばならないので
文字数も少なく、模範例でも線が走ってます。

ペン字 はがき通信文

線が走ってて、真似できてませんが手本はもっと走って崩されてます。

線が飛んだ所がありますが、「お」はもちろん、点があります。

このくらいの感じで過去問やってみます。

ペン字 はがき通信文

楽〜〜〜〜 NHKの方やった後だと書きやすう〜〜〜〜〜っ

高地トレーニングしてきた後みたい。

字数多いのも練習としては意味あるかも。

いろいろ真似て書いてみる。

ペン字 はがき通信文

これは公文の書写教室の折り込みチラシに載ってた手本の一部。

左4行、字が大きくなって、左と下に隙間がなくなった。

これも線が走り気味で、これが手本なら公文も結構難しいよね。

ペン字 はがき通信文

これは、お馴染み?何故かクセになる上條信山先生の手本。

例によって真似しきれません。

ペン字 はがき通信文

山下静雨先生手本、下の田中鳴舟先生手本と本当によく似た字。

ペン字 はがき通信文

最後は和田先生で締めましょう。

 

ペン字 はがき通信文

楷書も。

ペン字 はがき通信文

うわー ひでえ 2行以上の縦の楷書文は初めて書いたかも。

レイアウト ガッタガタ。

楷書はごまかしきかないんで練習してから書かないとダメだわ。

見るだけでも疲れたでしょ? やっと終わりです。

使用ボールペンはSARASAの0.3 と0.4 uni-ballSigNoRT1の0.38
最後の2枚はuni-ballSigNoRT1 0.5 

漢字仮名交じり縦書き行書文 

最近 旧字とか草書とか実用でない字ばかり書いてたんで
そもそも一番大事な行書が大丈夫か?
・・・ってことで上達してるのかチェック兼ねて行書再学習。

ウォームアップ。

「硬筆書写技能検定1•2級合格のポイント」掲載の模範例を真似る。

ここは一発勝負。

硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 手本 硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 手本

硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 手本 硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 手本

書風が自分と合ってるのか書きやすかった。

検定サイズの天地19.5cm 幅1.7cmの5行。字よりも行に収めるのが難しい。
上部の字が大きすぎて下が詰まった。

準一級、二級の過去問を書いてみる。

硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 過去問   硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 過去問

これは準一級の問題。
基本的に1〜2級は同じレベルの文。
上級ほど文が長いとか難しいとかはないよう。

連綿は三級では「書くな」、二級以上は「書いてもいい」ってぐらいなので
入れなくてはならんもんでもないらしい。

これも初見で一発・・・っていいたいところですが
行書体がすんなりと出て来ず、字を確認して書いた2枚目。

練習なしだとまだこのレベルですわ。

続いて二級。

硬筆書写技能検定硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 過去問   硬筆書写技能検定硬筆書写技能検定 漢字仮名交じり文 過去問

まあ でも以前よりはマシになってますかね。

仮名の処理は相変わらず硬いですが。

ならば 和歌で手古摺った蓑輪先生の字じゃどうか?

懐かしい蓑輪先生の字を書く

教材執筆の通信講座もなくなり、NHK学園検定でも現在は和歌の課題のみになってしまった蓑輪東壽先生の過去問の手本を真似ます。

漢字仮名交じり文 過去問 蓑輪東壽

漢字仮名交じり文 過去問 蓑輪東壽

漢字仮名交じり文 過去問 蓑輪東壽

漢字仮名交じり文 過去問 蓑輪東壽

上品!

なんてことない字に見えるけど抑制されてて嫌味がない
見てて疲れないホッとする字。

上手に書こうとする頑張ってる感がないもんね。

これを未熟者が書こうとすると

漢字仮名交じり文

力入ってこうなる。それっぽく書いたつもりでも全然違う。

手本なしの課題はこの長さのものしか無いので
昔のNHK学園検定2級の夏目漱石「硝子戸の中」で代用。

手本の蓑輪先生の字は転折部はもちろんなんだけど
「の」の左下の折り返しとかも尖らず微妙な丸みを持ってんですよね。

自分で書くと尖っちゃうんで真似た作品もそこが再現しきれてない。

これ書いてる時「義」とか「満」「常」崩し方 分からなかったんですが
上の手本に出てきてますね。

いかにいい加減にやってるか思い知った。

これは時間たったら定点観測でまたやります。

 

ボールペン: 太いのはuniball Signo RT1 細いのはpilot ペン字練習用万年筆