公示地価表で住所を書こう。

毎年、新聞に載ってる公示地価表を住所の練習に使う。

ウォームアップ

例によって和田康子先生手本を使って都道府県市区名を楷、行書で。

都道府県名 ペン字

都道府県名 ペン字

一番地価の高い住所を書く

      楷書

住所 ペン字

       行書


住所 ペン字

    横書き

住所 ペン字

京都は長すぎて入らなかったので途中まで。

   筆ペン

住所 筆ペン

 

地価の一番高い所だと「中央」「本町」「駅前」などばかりで
あんまり面白くない。

なので書いてみたい字で選ぶ。

ペン字 住所

宛名じゃ北海道や兵庫は書かないでしょうけどね。

ペン字 住所 横書き

間違い 「棒」じゃなくて「榛原」でした。

面倒くさいから直さないけどね。

書く機会の多い東京の地名を書く

東京の地名

東京の地名

東京の地名

 

「田」が多いね それも上手く書けてない。

これから住所書くとき注意して「田」を書こう。

 

使用ボールペン uni-ballSigNo(RT1じゃない)替え芯UMR-85N 

漢字三体 硬筆書写検定短冊型

硬筆書写技能検定 漢字三体記述問題

時間取れない時に手頃なのが硬筆書写技能検定3級〜の
短冊型枠に熟語を5つ書く第2問の問題。

20分ぐらいで書けるんでちょっと時間が空いた時にいいんですが

なめてました。均等な配置が難しい!!

一応あたりつけて(縦19.3cmなので9.6cmぐらいを中央にして、そこから上下3.7cm間隔で5語の中心の目安を付ける。)揃えようとはしてみてるんですが
右列の字が右手の陰になって見えないのでどんどんずれていく。

草書は形に気を取られて大きさまで気が回らない。

ペン字漢字三体

ペン字漢字三体

ペン字漢字三体

「目標」の列だけが2級、あとはすべて1級。(2級は草書はない。準一級は草書はあるけど4語)

1級は旧字体が出題されてるようです。「殘」嫌い。
多少、上級のほうが字は難しいですね。

5語の組み合わせは出題のままです

同じ言葉が繰り返し出題されててかぶっちゃうんで、次は1〜3級から抜粋。

ペン字漢字三体

西村翠晃著「草書の覚え方ハンドブック」に同様の手本が出てたので抜粋。

崩し方はそのまま書きましたが書風はそれほど似せてません。
ペン字漢字三体

ペン字漢字三体

結局、楷書が一番難しい気がするのですが草書は手本見てますからね
検定では何も見れないんで、草書書けないと
第二問にしていきなり心折れるかも
そう考えると大事な問題です。20分もかけられないね。

 

 

 

活字じゃないのよペン字は〜プチ行書。

最近は活字でしか字を見ないと言っても過言じゃないんで
わからない字を調べても活字基準で字を書いてしまいがち

そこでペン字書く時に迷う例をいくつか挙げてみます。

短い横画の接合

先ずはNHK学園「基礎からのペン字レッスン」テキストから
蓑輪先生手本の都道府県名を真似て書いた文字を見てください。

都道府県 ペン字

いたってフツーの楷書手本ですが、実はこれペン字の手本としてはむしろ特殊なんですよね。

どうしてかといいますと短い横画がきちんと縦画に接合されてます。

同じ文字を別手本で集字してみます。

ちょっと雑ですが、説明用なんでご勘弁。

都道府県 ペン字

石川芳雲「ポケット ペン字字典」

都道府県 ペン字

狩田巻山「常用漢字の六体」

都道府県 ペン字

和田康子「ボールペン字実用練習帳」

ね ほとんど内部の横画 縦画にくっつかないで離れてるでしょう?

当然、活字では全部接合されているわけですが、そのまま書くと窮屈に見えるんで隙間を取って書くことが多いですよね。

NHKの場合は確信犯的に基礎をキチッと覚える目的でやってると思う。

テキストに作例で出てくる詩や文学もすべて
接合した厳格な楷書で書かれてますから。

事実、この講座の添削では接合してないと注意された。

NHKの検定受けてる人は楷書課題は接合した方がいいと思う。

糸偏の書き方

糸偏は「糸」で書くのが基本。と思いがちですがペン字では圧倒的に下が点々になってる書き方が使われます。

上の四つの手本で見ても「糸」で書かれたのは
厳格な「基礎からのペン字レッスン」でさえ「細」「紅」の2つだけ。

両字とも、つくりが小さいからですね。

ポケット ペン字字典では「編」「維」など5つほど。

狩田、和田本では全部点々型です。

糸偏の字

むしろ気になったのは一画目の「く」の部分、活字では2画のように書かれてて
蓑輪先生以外の手本でも活字風に書かれてる。

石川先生の手本だと分離までしてる。

三画目の点も右斜め、左斜めのバリエーションがある。

結局、気分の問題でどれかが正しいわけでもないですが
書くのは点々のほうが楽です。「糸」はバランスが意外と難しい。

同じようなのが「慈」「郷」など。蓑輪先生以外は活字風です。

ペン字 慈

似たような部分で「比」の偏が活字だと三画に見えるんですが二画です。

ペン字 比

これは手本見ても 活字風に書かれてるものはありませんでした。

が、活字しか見てないと三画で書いてしまうよ。

実際、前記事の横楷書で三画で書いてしまってた。今回見てて初めて気づいた。

木と書くか、ホと書くか

文字中の「木」も活字では木、当然「基礎からのペン字レッスン」では木で書かれてますが、これも「ホ」で書かれることのほうが多い。

常用体の狩田手本で拾ってみると

ペン字 木のつく字

常用以外も含めたポケットペン字字典では

ペン字 木のつく字

「ホ」のほうが多いですね。

「深」に関しては、ここでは省略した和田先生手本も含めて
すべて木でした。

「栞」は木でしょ ポケット ペン字字典では「ホ」でしたが

「栗」は「ホ」だと「票」と紛らわしいし
「菜」も点々だらけになるので「木」のほうがいいと思う。

左右に拡がる「木」は文中で使うと邪魔になるんで「ホ」のほうが使い勝手がいいようです。

払うか、止めるか、右払い。

上の「木」のケースも当てはまるんですが
右払いをキチッと払うかどうか
楷書の文を書いてると迷うことがよくあります。

当然、活字はキチッと払ってますが

「常用漢字の六体」で見てみますと

左払いのある漢字

上段が手本の字で楷書単体では、ほぼ払ってます。

最後の列の払いが空白の「実」〜「候」は止めて書かれてます。

「様」は和田、石川手本では止めてます。

「実」「英」「喫」は手元の本ではすべて止め
払いの字は見つかりませんでしたが

厳格な「基礎からのペン字レッスン」では載ってる字すべて払いで
「歌」「探」「候」に「緑」も「康」まで払ってるので
もし載ってたら払ってたかもしれない。

法則はないですが文で払いの字が多いとツンツンして
柔らかみがなくなるんで併用でメリハリ付けるのがいいんでしょう。

これもNHKの検定では払ったほうがいいと思います。

羽の点ハネ

最近、気になっているのが羽の点の書き方。

活字では両方「ン」っぽいのが並んでますが
「学習」を書こうとして調べたら

羽のつく漢字

字典の上段、狩田手本 下段、石川手本では最後のハネが止めで
右下がりか水平。

一方、教本の和田、蓑輪手本では活字に近い書き方。

とはいっても、この1文字ずつだけで、とにかく出てこない。
教本なんだから「習」ぐらい載っててよさそうなもんなのに
だから今まで気にすることがなかったんですね。

字典で調べると迷うけど
楷書なら活字っぽい書き方で問題ないでしょう。

書く機会もあんまりないでしょうし

 

とりあえず5つ程挙げてみましたが、基本的に一緒で

言わばプチ行書ってことなんですよね。

ごまかし効かない こわ〜い横書き楷書。

あまり実用では書かない楷書ですが、実用字の行書は楷書を崩した形なので基本として実は大事です。

行間、字間、並び、大きさなど字形以外にも考慮しなくてはならない要素が多く、造形のバランス感覚が問われます。

硬筆書写技能検定 横書き楷書問題

前にも言いましたがこの問題は数字、英字も入って実用的でいい課題。

でも時間制限があって初見で書かなきゃなんない課題なんでちょっと短い。

四級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

三級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

二級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

準一級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

一級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

枠線を雑に引いたのでガタついてて申し訳ないです。

文の長さが違うだけで殆ど同じフォーマットですね。

初見で一発・・・と行きたかったのですが、( )を抜かすミスを連発。
大半は漢字の修正を加えた2作目です。

検定受けたらこの課題が一番、緊張するかも。

字がもっと大きければ多少ブレても目立たないし、小さければディティールが見えないけど、このサイズだと怖い。

でも その分 練習にはなります。

速書きの課題をゆっくり書こう。

検定の1問目に出される、かねてより個人的には必要性を疑問視してる
速書きの問題ですがちょうどいい長さで文章としても面白いんですよね。

速書きでやってしまうのもったいないんで、これを使います。

三級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

これも2作目。 ちょっと字でかい。

横が短いので速書き用の問題用紙を拡大して使うことに。
行の高さ1.2cmを1.5cmに縦横比維持したまま拡大。

硬筆書写技能検定 横書き楷書

こんな感じ これも三級。初見一枚目だとこんな状態。

二級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

一級

硬筆書写技能検定 横書き楷書

二つとも2枚目。 行末が揃わない。区切りが難しい。

でも 練習にはちょうどいい長さでしょ この文章。

1問目廃止して、これを横楷書にすればいいのに。

以上。

確かに楷書は難しいんですが やってると緊張感が心地よくなってくる。

気分は写経ですね。ピシッとキマると気持ちいい。

これも定点観測でまた時期を置いてやろうと思います。

ボールペン uni-ball SigNo RT1  0.5 /替芯UMR-85N

追記 「昆」「混」の書き方 活字調になってて
ダメかどうかはわからないが、避けるに越したこと無し。
詳細は次の記事「活字じゃないのよ…」

五段への道 最終回 短歌攻略?散らしで突破。

五段に昇段しました。

今回は7、8月に時間が取れなかったんで厳しいと思ってたんですけど・・・

ほとんど短歌対策に時間をかけてたので他の3つはほぼ現状維持。

だから、短歌が決め手だったんでしょう。

楷書横書き 夏目漱石「草枕」

ペン字 横楷書 夏目漱石

uni-ball SigNo RT1 0.5

お礼状 書体自由

ペン字 お礼ハガキ

uni-ball SigNo RT1 0.38

漢詩七言絶句「山行」杜牧 書体自由

ペン字 漢詩 山行

uni-ball SigNo RT1 0.5

↑この3つは、前回と大差ないと思います。

前回の失敗は短歌が原因・・・
というのを確認したくて特別工夫をしませんでした。

で、問題の短歌。

過去記事でもいろいろ書きましたが、散らし書きを中心に練習したので
せっかくなんでダメ元で散らしで勝負しました。

短歌 行書 北原白秋

ペン字 短歌 散らし書き

pilot ペン字練習用万年筆

2行書きで挑戦して下手に昇段してしまうと
散らし書きで厳格なチェックを受ける機会が
もう無くなってしまうと思いチャレンジしました。

短歌なので草仮名はなるべく使わず、漢字もほぼそのままに。

昇段できて良かったですが出来はよくわかりません。

昇段すると思ってなかったんで練習はずっと続けてて
実は今、もう少し上達してるんでちょっと残念な気もするんですが
さすがに同じ文ばかりで飽きたんで別な物書けるのは嬉しい。

で、 NHK学園の検定に関しては来年師範試験ということになりますが

2万円かあ…

一応、小論文の準備は指導方法の整理にもなるのでやっとくつもりですが
受けるかどうかは懐具合を見て判断いたします。