四段への道 3. 轟沈1回目の挑戦

第1回目の4段挑戦 案の定 落ちました。

楷書課題 横書き 「美しい村」堀辰雄

uni-ball SigNo RT1 0.5

ペン字楷書 堀辰雄 美しい村

行書課題 徒然草

ZEBRA SARASA  CLIP 0.5

ペン字行書 徒然草

和歌課題 源 実朝

つけペン(スプーン) 墨汁

ペン字和歌

こうして見ても古典の二つが硬いし字小さい。

連綿が、とってつけたようで線が縮こまってます。

今回の検定では4段昇段の方がいらしたので
(大半落ちてるので昇段者0も珍しくない)
和歌の昇段作品を見ることができたのですが

1行目を「雲間より」までにして字を大きく書かれてて
とっても伸びやかです。参考になりました。

3段の和歌手本や、活字文にとらわれ過ぎてしまいましたが

それ以前に行書は学習不足です。

単体では結構書けるつもりでいたんですが
文章になると形が崩れます。
ましてや文学なんて本当に書く経験がないですからねえ

改めて甘かったことを思い知りました。

レイアウト云々より、まず行書と連綿をしっかり練習します。

 

四段への道 2.行書と和歌 古典をどう書く?

行書課題 徒然草&和歌課題 源実朝

ペン字 徒然草

ペン字 和歌

両方とも古典で行書基本なので、ひとまとめでやります。

とりあえず普段書いてる字でザッと書いてこんな感じです。
長さはまだバラバラです。

例によって集字。(漢字のみ)

ペン字 行書

徒然草は「事」「知」が3つ「人」「問」が2つと同じ字が繰り返し出て来る。
変化を出す必要があるでしょうね。

かなも「らん」とか「たる」とか実用の「です」「ます」の連綿とは違う。
ラスト二行に「らん」が並ぶので工夫必要。

2つとも課題文活字表記のままの配字です。
自由に変えていいんですが、結構考えられていて結局これが一番まとまる。

和歌の「る」が2行目にいくのも
切りがいいように1行目にもってくと2行目と分断されるんですよね。

「月」は同じ位置にならんでしまうので2行目はひらがなにしました。

とにかく古典を扱った参考作品が少なくて、どう書きゃいいの?という感じなんですが、未熟者が小賢しいことしても失敗するので、実用の続け字の延長で対処していこうと考えています。

ただパッと見てあまりにも線に躍動感がなくて、置いた感じなので
形が整ってきたらリズムがでるように調整したいと思います。

四段への道 1. 楷書の横書き 

ペン字検定四段 楷書課題 堀辰雄「美しい村」

nhk ペン字検定4段課題

なんとか1月に受けたいと思っているペン字検定4段の楷書の課題ですが
まだこの体たらくです。

いやあ難しいです。 横書きは

並びも大きさもバラバラです。
基本1行13字なので7文字目が中心付近に来るよう配置しようと思ってるんですが、やたらと多い句読点が曲者でレイアウトに苦しんでます。
6行目に句読点が2つあってスペースが余り気味。
7行目は横幅をとれる漢字が6つあるので
「ふ」を6行目に持っていくことも試してます。

単体を集字

ペン字検定4段 楷書

NHKの検定手本執筆は和田康子、蓑輪東壽、湯川三壽 三先生。

なので現在使っている和田先生執筆のボールペン字実用練習帳と
蓑輪先生執筆の通信教育 基礎からのペン字レッスンテキスト
NHKのペン字講座推薦の石川芳雲「ポケット ペン字字典」から集字。
(このペン字字典 何で画数順じゃないの? 字を見つけるの大変)

この時点でもう形を正確に写し取れません。

「ま」と「き」が苦手で2画目の横線が
行書のくせでか上向きになりすぎる。

楷書だと最初の二画は並行に近いほうが形が安定するんでしょうが
課題は文学なのでガチガチの実用体より少し行書風味を出したいという
スケベ心がありまして、いいラインが見つけられない。

結びも同じで和田先生実用手本では三角に結んだ後、横に流して終筆してる。
実用としては明快で書きやすくていいんですが、文学だから・・・
少し落ち着きを出して下げたい。
「な」型じゃなくて「は」のイメージですかね。

「れ」は2つのトンガリの右の方が上に来るよう注意されてんですが、意識してないと下がってしまうし「ふ」も微妙なやわらかなラインが本当書けない。

ペン字楷書 漢字

漢字です。

なんといっても しんにょう?のラスボス「導」

集字しようとしても全然書けないよ。

何度書いても首にしんにょうがひっかかちゃって
しんにょうの下の左への転折部分を首の左下の高さに合わせることで
重ならないようにはなったんですが、それを意識しすぎると字が大きくなりすぎたりして全体のバランスが崩れるんで、未だ失敗率が高いです。

「健」はえんにょうの書き出し位置を長い横画の横にするか、下にするかで迷い
「層」は何故か日が左にズレるし、でかくなる。

「今」はラは小さめにして、「方」は肩は下がり気味に らしいがでかくなるし上がる。

「遠」なんて下の方の正確な構造を初めて見た気がする。
なるほど、このフォントの字を見ると上と下の棒の位置が同じ。
今まで左寄せにしてた。「衣」の下のイメージで

「私」はムを 「呼吸」は口偏を上方に配置。(「私」は上記の集字した資料ではすべて上部配置ですが、やや下に配置している本もあります。)
確かに書道字典では、ほぼみんなそうなってる。
でも活字でしか見てないと下に置いてしまうよね。

 

さて これから どこまで改善できますやら

使用ボールペン uniball SigNo RT1   0.5

 

 

ペン字検定3段突破 でも前途多難。

何とか三段合格いたしました。

提出作品1    五言絶句  書体自由

使用ボールペン ZEBRA SARASA CLIP 0.5

前回0.7を使ってタイトルが太くなって書きづらかったので0.5に変えました。
スッキリしたと思います。

kentei3dan_2-1

提出作品2 和歌 佐佐木信綱(手本あり)

使用ボールペン uni  JETSTREAM0.5

前にも言いましたが和歌はどう書いていいかわからないので
とにかく丁寧に手本通りに書きました。
キリキリした線なので油性ボールペンにしました。
左に曲がっていってますが、それも手本通りです。

ペン字検定3段 和歌

提出作品3  夏目漱石「坊ちゃん」 行書体

使用ボールペン ZEBURA SARASA CLIP0.5

ひと月しかなかったので、急にレベルアップすることは無理なんで
とにかく前回より丁寧に書くことだけ心がけました。

ペン字検定3段 夏目漱石

どうでしょう

前回と大きく変わったわけではないので自信なかったのですが
おそらくギリギリ通過したのでしょう。

前回落ちたのと比較してみてください。

和歌の壁?ペン字検定3段 連綿に死す。

で、次は4段となるわけですが
この半年の審査結果を改めて確認してみると
4、5段はあまり人名の動きがない つまり昇段してない。
5段にいたっては半年で1名だけです。

内容も和歌が手本なしの創作になるのを始め
楷書はやっかいな横書きです。

あとひと月じゃ次の検定提出は厳しいかなと思いますが
現状でベストの物ができた時点でいきなり検定にチャレンジするか
前もって添削受けるか(同じ金額で添削が受けられる。その回は検定に
同時には出せない。)判断したいと思います。

追記

昔 毛筆の検定受けていた当時の検定結果誌を
参考になるペン字昇段者の作品は載ってないかと見ていたら
現在4段の方の名前を発見。

なんと2009年の検定で3段です。

つまり6年たってる。

他にも今も受けてらっしゃる方の名前がチラホラ
5段に昇段された1名の方もこの2009年時点で2段です。

いや〜〜〜〜〜〜こりゃ思ってる以上に大変だぞ

5段落ち続けてる人は4段受かる実力を持った人なわけですからね

もうなんか 受かる気しません。

初級者は手を出すな 上條信山著 書法基本帖(硬筆編)

img397

以前から図書館で見かけて中身をチェックして
こりゃ無理だ。…と棚に返しておったのですが、
現在、苦戦中の和歌の参考になるのではと、ついに借りてしまいました。
(散らし書きですが、和歌も載ってるんで)

一言で言えば硬筆書道の本です。

何しろ九成宮醴泉銘から書譜の臨書までありますから。
一般的なペン字学習書と比べると明らかに書体が違います。

大先生が書いておられますから
俗字たる実用体の習字字など受け付けんとばかりに
単体に傾きや、ずらしが入り俗臭を消してます。

未熟なため完全に再現はできませんが
楷書手本にしてこんな感じです。

img398

「写」とか「耐」とか基礎講座の添削なら修正されそうな箇所が多々あります。

実用字の練習していると、こんなに曲がってていいの?と大混乱ですよ。

ところがこれが文章になるといいんですよ

ちょっとかわいらしさもある力の抜けた飄々とした感じで

先生は全くきれいに書こうとか上手く書こうとか
考えてはおられないんでしょう

原稿用紙に書かれた国木田独歩「武蔵野」なんて
小説の生原稿かと思うほど字形への頓着が全く感じられませんもん。

ちょうど夏目漱石の「草枕」もあったので真似てみました。
まずはつけペンで練習しろとおっしゃっているのでスプーンペンです。

img399

3段の検定試験も夏目漱石ですが、仮に手本通りに書けたとしても

こういう感じの書体で怖くて出せないですね。

守破離でいえば「離」

未だ「守」に苦労してる身としては、やはり迂闊に手は出せん代物です。

もう少し力量が上がるまで我慢します。
…ってのも、なんか見てると妙に書きたくなってくるんですよ。
結局、魅力あるんでしょうねえ

しかし仮にも学習書としてはこの本どうかと思いますよ

癖ありすぎて手本になんない。

こりゃ先生の作品集です。
グルーヴしまくりで
巻末の作品なんてほとんど狂草体で読めません。